住宅の『窓』について
住宅における窓の役割は、採光、通風、換気、眺望といった機能性に加え、空間を演出する意匠性(デザイン)など、どれも重要なものになります。現代の家づくりにおいて特に注目したいのは、窓の「快適性と省エネの役割」です。
上手な窓の計画で快適性と省エネの実現
日本の住宅は、大きな窓を好む傾向があります。大きな窓は、空間に開放感をもたらし意匠性にも大きく貢献しますが、窓の弱点もあります。それは、住宅の中で最も熱の出入りが多い場所であることです。そのため、大きな窓を活かしつつ快適性と省エネをもたらすには窓からの熱の出入りをコントロールすることが重要になります。
ハニカムブラインドは、なぜ断熱効果があるの?
考えましょう!
100℃のお湯(お風呂)と100℃のサウナ
貴方ならどちらが耐えれますか?
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100℃のお湯は火傷しちゃうけど、何故?100℃のサウナに入れるの??
『空気??』
『空気』は、熱が伝わりにくく『断熱効果』をもたらす物質だからです!
ふだんの私たちの身体は、空気の層に覆われています。その身体を覆う空気層は、サウナ100℃の熱を守ります。空気層は、サウナの熱伝導を遅らせる断熱効果で一定時間入ることができるのです。(身体付近の空気温度が暖まると発汗作用で体温調節もします)また、水の場合、熱伝導が早いため、身体に水が覆われると瞬時に冷たい!熱い!と感じてしまいます。これは物質の熱伝導率の関係です。
空気の熱伝導率
空気(気体)は、液体や固体に比べて熱伝導率が非常に低い性質があります。例えば”空気”の熱伝導率は0.023W/m・Kといわれています。”木材”の熱伝導率は0.140W/m・Kです。どちらが断熱効果が高いかというと熱伝導率の数値が少ない”空気”の方が”木材”よりも優れた断熱と言えます。 ※空気断熱は、空気が移動しにくい構造が必要です。
北極圏に生息するトナカイの秘密
マイナス25℃にもなる北極のトナカイは、なぜ生きているのでしょうか。それは、体毛が断熱の役割をしているからです。トナカイの毛は、鹿の3倍の密度をもち、毛の中に空気をためる気泡があることで体温を逃がしにくい断熱構造になっているからです。
ダウンジャケットや羽毛布団も空気層をもつ断熱構造
一般的なダウンジャケットや羽毛布団も空気による断熱構造の商品です。細かなダウンにより空気を閉じ込めて暖かくしています。
住宅用の断熱商品
空気層をもつ断熱構造の商品は、既に一般化し沢山商品化しています。例えば、空気層をもつグラスウールやペアガラスなども同じ考え方の断熱材です。
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ハニカムブラインドは『ハニカム構造の空気層』を持つ『断熱材』
ハニカムブラインドは、ハニカム(蜂の巣)形状の構造に空気を閉じ込めることで、窓からの外気の流入や室内の暖気や冷気の流出を抑える「窓の断熱材」の役割を果たします。また、ブラインドとする機能(開けたり閉めたり=可変性)から、ブラインドを開けて日射を入れたり、ブラインドを閉めて断熱や日射遮蔽も行えます。窓からの熱を上手にコントロールできる「可変性のある窓の断熱材」です。
※空気層:45mmダブル(W)ハニカムの例
ハニカムブラインドの断熱と日射遮蔽効果
●冬の断熱効果
熱は、温度の高い方から低い方へと移動します。ハニカムブラインドの空気層(断熱層)があることで、室内の温かい熱が外へ移動することを抑制できます。
室内の暖かい熱損失を抑え、窓辺の冷たさを軽減します。その断熱効果より冬の暖房エネルギーの省エネ化と室内の快適性がUPします。
●夏の日射遮蔽効果
夏場の暑い熱の影響は、開口部からの日射侵入が大きな原因です。ハニカムブラインドの断熱効果と日射遮蔽効果で室内温度の上昇を抑制できます。
屋外の日射熱を遮蔽し、室内温度上昇を軽減します。その断熱と日射遮蔽効果より冷房エネルギーの省エネ化と室内の快適性がUPします。
ハニカムブラインドのカラーや操作タイプなどを自分好みにオーダーメイド
ハニカムブラインドは、開け閉めのできる窓の可変断熱材です。商品サイズ、シングル空気層、ダブル空気層、生地タイプ、操作タイプなど、お部屋の用途に合わせてオーダーメイドで製作いたします。